【4話～6話】どんぐり精霊と少女の冒険
動画はInstagramのリール動画として投稿しているため、
縦長で、長さも1話あたり60秒前後にしています。1話がとても短いです（笑）
#04
「ごめんね、起こしちゃった。ぼくは寺院に住む精霊なの。
君に会うためにどんぐりを落としたの。拾ってくれてありがと。」
「私に会うため？私のこと知ってるの？」
「うん。知ってる。君は守り人。ぼくが住む寺院の守り人の末裔なの。」
「守り人？私が守り人の末裔！？パパやママから何も聞いていないのに、、どうして私が守り人の末裔って分かるの？」
「守り人は精霊にとって特別なの。甘くてとてもいい匂いがする。」
「守り人だけに継がれている匂いだから間違いないよ。君は守り人の末裔。精霊は守り人にしか見えない。」
#05
「そ、そうなのね…」
（信じられないけど、精霊さんが言うのだからそうなんだろうな..）
「精霊さんが住むあの寺院の守り人…私にできるのかな…」
「ぼくには精霊の力があるから心配しないで！」
「守り人と精霊は…共存関係っていうのかな。
僕はどんぐりを依り代にして顕現するけど、見えるのも意思疎通も触れるのも君だけ。君は特別！」
「私が特別？」
「そう。精霊の力はね・・」
#06
「精霊の力は・・小さなどんぐりから大きなオークの木に成長してまたどんぐりを実らせる、様々な動物たちがどんぐりを食べて運んで・・自然界のバランスを保つの。
良い土ときれいな水、若さと長寿、成功と成長、繁栄と豊穣、守護と安全、ぼくはそれらがうまく回るように力を使うの。
ぼくの守護はとても強力なんだよ！」
「す、すごいのね、精霊さん…共存関係の私って精霊さんにどんな得があるの？」
「それは、あの…ぼくの力は本来、一人のために使わないの。
それを、守り人の願いで行使する、その代償というか…
さっき少し話したけど、守り人はとても甘くていい匂いがするの。
それは血の匂いで。だから守り人の末裔って分かるの。その血は精霊にとってごちそうなの。」
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