【本編01~02 日常編】「ふたりの生活」
動画はInstagramのリール動画として投稿しているため、動画は縦長でとても短い(60秒前後)です。
また、動画公開時から物語に多少、手を加えているので内容が少し変わっています。ご了承ください。
大人も楽しめる絵本のイメージで物語を書いています。
よかったら読んでください😊
#本編01 日常編
リーフとテラ、ふたりの生活が始まりました。
よく晴れた気持ちのいい、初めての朝。
「おはよう、リーフ。今日からよろしくね」
「おはよう、テラ。
ぼくのほうこそ、よろしくね!テラは薬草採取に行くの?」
「よく知ってるのね。うん、薬草採取と..薬草茶作りたいし。あ、でも、リーフはどうするの?」
「どんぐり持って行ってくれたら、ぼくも一緒に行けるよ!」
「そっか!どんぐり!」
テラは、いつも肌身離さず持っているお守り袋を取り出しました。
「いつも持ってるお守り袋に…ぴったり入ったわ^^
これで、いつでも一緒ね」
「やった!ぼく薬草見つけられるよ!任せて!」
「ほんとに?それはすごく助かっちゃう笑 楽しみにしてるわ」
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森に入ると、テラの肩に乗ったリーフが薬草が生えている場所を教えてくれました。
「テラ、あっちにセンブリがあるよ。あと、もう少し奥に行けばクズも」
「わぁ、リーフ、ありがとう!」
「テラ、あっちの岩の向こうにリンドウがあるよ。それからオミナエシもあるみたい」
「見えないのにわかるの?リーフ、すごいのね…」
こんな調子で順調にリーフが次々に薬草を見つけてくれたので、テラはいつも以上にたくさんの薬草を採取できました。
(さすが精霊さんね!リーフがいてくれてよかった^^)
もちろん、テラの薬草採取をお手伝いするのがリーフの日課になったのでした。
#本編02 日常編
リーフとテラ、ふたりの生活が始まって3日が経ちました。
今日もよく晴れた気持ちのいい朝。
「ねえ、リーフ。リーフって何を食べるの?
水しか飲んでないみたい」
「ぼくは水だけでいいんだよ。でもテラの血はだいすき!
甘くていい匂いがして..しかもぼくの力を高・・あっ」
「え、なあに?力?」
「あ、あの、定期的に血をもらえたら…ぼくの力が..高まる…」
「どれくらい定期的に?」
「…毎日…30日間1日も欠けること無く…」
「毎日、血を飲み続けたら力が高まるの?」
「そう。。。」
「そんな大事なこと、早く言ってくれないと!」
「でも..痛いでしょ..申し訳なくて」
「確かにちょっと痛いけど、平気よ^^」
「いいの?」
「今日から毎日、血、あげるから。ね^^
力が高まるほうがいいのよね?」
「うん、、なんだかごめんなさい…」
(あれ?もしかして、リーフって策士?)
テラが血をあげたのは契約したときの1回だけだったのです。
実は、リーフは”ある理由”で力を高める必要があるため、共同生活3日目にして毎日血をもらうことになり、ホッとしたのでした。