【本編11 冒険編】「リーフの思い1」
大人も楽しめる絵本のイメージで物語を書いています。
よかったら読んでください😊
#本編11 冒険編
（リーフの心のつぶやき）
テラはいつも褒めてくれるし
抱きしめてくれるけど
自分でも分かってるんだ
ぼくはまだ過去に囚われてる
守護したい、繋がっていたい、永遠に
それを実行するのはぼくの性（さが）だし
守り人を守護するのは当然
といえばそれまでなんだけど
そうではなくて…
君が特別なのは
ライルと同じ、ぼくが大好きな血の匂い
というのが最初の思いだったけど
今は、、それとは違う
テラだから、
君だからぼくの特別というか…
血の匂いが大好きとか
甘くていい匂いとか
ぼくのごちそうだとか
血で力を高められるとか
そういうことじゃなくて…
ぼくを抱きしめるテラはとても温かくて
テラの温もりを全身で感じていると
とても落ち着くから
だからぼくも
テラを抱きしめてみたいと思ったんだ
テラもぼくと同じように思うかなって
でもぼくは冷たくて
君に温もりを感じてはもらえないから
きっと、同じではないよね
……どうしてぼくには
温もりが無いんだろう
ぼくは冷たい、ぼくには温もりが無いと自覚するリーフには体温がありません。
精霊には、体温がないのです。
