【本編16 冒険編】「リーフの思い2」
大人も楽しめる絵本のイメージで物語を書いています。
よかったら読んでください😊
#本編16 冒険編
(リーフの心のつぶやき)
ライルを失って、ぼくはたくさん後悔したけど
後悔したのと同時に自分の存在を恨んだ
どうして守り人を不老不死にさせてしまうのか
どうして守り人を必要としなければならないのか
どうしてぼくはどんぐり精霊として生まれたのか
どうしてぼくなのか
ぼくがぼくでなかったら
ライルを守り人にすることも無かったし
ライルは不老不死にならなかったし
ライルが無理をすることも無かった
ライルが辛い思いをすることも無かった
ぼくの守り人でなければ、死ななかった
それでもぼくは守り人を欲してしまう
そうあるように生まれたから
だからぼくは自分自身を呪ったんだ
どんぐり精霊であるだけで
守り人を食い物にして
守り人を守護するのは自分の為で
本当に大切な人なら契約をやめるべきなのに
それは出来なくて
ぼくの犠牲にさせて
ぼくはこの罪悪感を
体の奥底に沈めて
ぼくは自分の存在そのものを呪ったんだ
だけど…テラ
君はぼくの守り人でよかったと
ぼくと一緒にいて幸せだと
君の言葉は、ぼくの呪いを一瞬で溶かしたんだ
体を埋めつくす罪悪感と自己実現欲求の中で、リーフは自分の存在そのものを呪うことで、気付かぬうちに自分に枷を掛けていました。
しかし、テラの肯定の言葉でその枷が外れ、雁字搦めだった力が解放されたのです。